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7 悪さをする奴らを守って、騒動・騒乱の原因になるならさっさと無くした方がいいだろ

 日本の制圧。

 それは帰還者がこの世界に戻ってきて1年で達成した。

 半分も制圧した頃から作業は一気に加速した。

 帰還者が手を出すまでもなかった。



 被害者達の怒りと恨みは大きく、加害者達を決して許しはしなかった。

 当たり前だ。

 放置していればいずれまた危害を加えてくる。

 そんな連中を野放しに出来ない。



 まず、悪さをする人間を根絶やしにしていった。

 これは今まで通り。

 問題をおこす人間がいるから被害者が出る。

 なら、その原因を取り除く。



 それから、これらに影響を与えてるもの。

 悪人共が好き勝手する根拠。

 悪さの言い分けにしてるもの。

 悪事の原動力になってるもの。

 これを焼却していった。

 宗教・哲学・思想だ。



 宗教・哲学・思想の害悪は凄まじい。

 悪人・加害者共に悪さの根拠と理屈を提供した。

 すなわち、平和と道徳だ。



 争ってはいけない。

 仲良くしなければいけない。

 倫理や道徳、思想や哲学、更には宗教が垂れ流してるのはこういう考えだろう。

 だが、これらがしてる事は何か?

 反撃や復讐の否定である。



 本来、悪事をなす人間を徹底排除せねばならない。

 だが実際には、危害を加える者達を助けている。

 理論という言い分け・屁理屈を提供している。



 争ってはいけないという。

 だから加害者の一方的な暴力だけが許される。

 一方的に殴りつけ痛め付けていれば争ってる事にならないからだ。

 もちろん、危害を加えているのだが、宗教・思想・哲学がこれらを非難する事はない。



 いや、非難はするかもしれない。

 だが止める事はない。

 やめろと言うだけだ。

 言うだけで止まるなら苦労はない。

 つまるところ、宗教・哲学・思想は暴力を止める事はない。

 それどころか加速を付けて促すだけである。



 仲良くというのも害悪だ。

 加害者と被害者を一緒にさせ、被害を拡大させる。

 延々と継続させる。

 終わりのない地獄を生み出す。



 地獄を生み出してるのは、仲良くという愚行だ。

 愚考といっても良いだろう。



 仲良くもない状態を仲良くといってる。

 被害者が痛め付けられていても放置している。

 止める事もない。

 やめろと言うだけで。

 そして、被害者の反撃は断固として止める。

 争いが発生するからだ。



 全ては仲良くの為のである。

 被害を受けてるからと分けると集団が分裂する。

 そうさせない為に被害者を甚振り続ける。

 これが仲良くという意味だ。



 集団の維持。

 その為に誰が犠牲になっても構わない。

 異様で異常というしかない。



 みんな仲良く病。

 こういった方が良いだろう。



 精神的な病気としか思えないこの状況を作り出す。

 それが宗教・哲学・思想である。

 こんなもの放置しておくわけにはいかない。

 徹底して排除・消滅させねばならない。



 その為に宗教・思想・哲学をこねまわす者達を根絶やしにしていく。

 これは滅ぼすべき加害者達の中にいたから問題は無い。

 問題なのは、様々な書物や痕跡である。

 少しでも残れば、これらを読んだり見たりした者が悪行を復活させてしまう。

 なので、こんな考えを記した全てを破壊していった。

 邪魔にこそなれ、利益をもたらす事は無いからだ。



 加害者とその取り巻き・共犯者を根絶やしにするだけではない。

 こんな連中を生み出す。

 こんな連中のやってる事を正当化する・支持する考えだ。

 残しておくわけにはいかない。

 焚書坑儒を徹底的に推し進めていく。



 人権が悪人悪党を守るなら、そんなものはいらない。

 神が戦争の原因になるなら、そんなものいらない。

 邪魔なだけだ。

 害悪を世にひろめてるだけでしかない。



 そして、こうしたものが悪人悪党、加害者を発生させる。

 これらに影響されて悪さをする。

 だったらない方が良い。

 少なくとも問題が発生する原因の一つを潰す事が出来る。

 存在する必要性がどこにあるのか?



 二度と加害者に怯える日々を発生させない。

 その為に帰還者達は徹底して問題の発生源を潰していった。

 人もそうだし、考え方もだ。

 どちらも生かしておけない。



 こういった事を日本国内で徹底する。

 それから海外でも行っていく。

 人類の中に、世界のどこかに残しておいたら後世で復活するかもしれない。

 これを避けるためだ。

 将来、海外から再び悪意や悪行が輸入されたらどうにもならない。

 なので、海外でも問題を消していく。



 宗教・哲学・思想にまつわるものを徹底して破壊していく。

 もちろん、これらに殉じてる者達もだ。

 生かしておくわけにはいかない。

 後の世に必ず災いをもたらす事になる。



 あちこちで死体の山が築き上げられる。

 燃やした書物の灰が風に舞う。

 石碑や電子的な記録媒体などが瓦礫となって積み上がる。



 あちこちで死骸と廃墟が重なっていく。

 全てが加害者達のもたらしたものだ。

 これらを存続させた人類の罪によるものだ。

 悪人を徹底して滅していたら発生しなかったものだ。

 人類の自業自得と言える。



 やらねばならない帰還者達はたまったものではない。

 まともな世界ならやる必要もなかった事だ。

 それなのに手間のかかる労働を強いられてる。

「ふざけんな」

 問題をおこしてる元凶。

 そのなれの果てを見ながら毒づきたくもなる。



 そうでもしなければやってられなかった。

 平和に平穏に生きていたかったのに。

 その邪魔をする。

 片付けねば地獄は続く。

 それを止めるために重労働を強いられる。

 良い事など一つもない。



 だが、せめて今後は無理なく生きていけるようにする。

 その為に苦しい仕事をこなしていく。

 そう自分に言い聞かせ、帰還者と協力者達は活動を続けた。



 そうして全人類のほとんどを滅していき。

 総人口が数パーセント程度にまで減少し。

 加害者とその取り巻き、宗教・哲学・思想にかぶれた連中が根絶やしになり。

 悪意や奸智の源泉たる書物や記録を破壊して。

 ようやく平和と平穏な世界が手に入った。



「思ったより早かったな」

 世の中から邪魔な者を排除した後、帰還者はそう思った。

 先に異世界で同じような事をしていたからだろうか。

 その時の経験が生きたのかもしれない。



 何はともあれ望んだ状態になった。

 あとは手に入れた平穏が長く続くように努めるだけだ。

 その為の準備もしている。

 ここからもまだ難しい時期が続く事になる。



 目的を達成して終わりではない。

 手に入れた状態を保つための努力も必要だ。

 その為に今までと同じかそれ以上の努力が必要になる。

 よりよい状態を保つというのはなかなか難しいものだ。

 だが、やっていかねばならない。

 二度とふざけた状態にならないように。

 せめて帰還者が生きてる間だけでも。

 出来れば、帰還者が死んだ後も。



 その為には様々な仕組みを作っていかねばならない。

 人々の考え方もただしていかねばならない。

 その為に必要な物事を打ち立てていく。

「もうちょっと頑張らないと」

 当分は忙しいままになりそうだった。

 やり甲斐が感じられるだけマシかもしれないが。



 そうして人類は数千万人の規模から再出発する事になる。

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