⑬ 不動産投資の注意点/備蓄品について
筆者:次に不動産投資について見ていこうと思います。
質問者:不動産と言うのはやはり物件とかですよね?
筆者:そうですね。今お住いの物件以外の投資用物件などを皆さんお考えかもしれませんが、実を言いますとそれはあまりお勧めできません。
質問者:どうしてでしょうか?
筆者:投資用物件に関しては政府から見ると“贅沢品”と近いカウントがあるので没収対象になりかねません。登記と言う制度が日本に存在している以上は所有していると逃れることは出来ないので、まず分かってしまいます。
流石に、本拠としている居住地を没収するのは更にハードルが上がると思うので、中々難しいと思うのですが、“余剰物件”に関しては保障できないというのが僕の考えです。
※登記されていない物件は不法占拠された場合であっても訴訟で敗北する可能性があります。
質問者:なるほど……。住所や固定資産税などで主な住居かどうかすぐに分かってしまいますからね……。
筆者:そうですね。ということで、いわゆる投資用物件に関してはお勧めできないのです。
質問者:と言うことはどういう物件を指し示すのでしょうか?
筆者:ちょっと聞いただけでは現実性に乏しいかもしれないのですが、田舎に居住地を移すと言ったことを検討したほうが良いと思います。
今はテレワークなどオフィスにあまり行かなくても済むようになっている業種も出てきています。
そう言った方は田舎に居住することをお勧めします。
質問者:どうして田舎なのでしょうか? 不便になりませんかね?
筆者:まぁ、場所によりけりと言う感じもしますけどね。
田舎で家を購入することの最大のメリットとしては家庭菜園などを行うことができるからです。
逆に言えば都心の近くあっても空気が美味しく庭付き一戸建てであるならば田舎に固執する必要はありません。
今後食糧などがシビアな状況になった際に他の人に頼らずに調達することが可能だからです。
これは特に資産を持っている上に、オフィスに出社しなくていいことが前提でもありますし、農業にある程度自信を持っていなければ転居するまで行うことは出来ないでしょう。
農地をシェアすると言った方法もあるので、農業に関して今から触れておく必要があると思います。
質問者:確かに自家栽培した食べ物でしたら色々と安心ですからね……。
筆者:色や形に拘らなければ無農薬栽培も可能ですからね。実を言うと僕は自家栽培を徐々に始めていますが、形はアレなんですが味はとても美味しいです。
同じのができすぎちゃって保管するのが大変とかそういう世界になりつつありますね(笑)。
このように従来の他人に貸すタイプの不動産投資ではなく”自分で使っていくサバイバルのための家“という意識を強く持った不動産なんですね。
質問者:しかし、不動産を購入するとなるとやはりハードルが高いですよね……。
筆者:田舎ですと農業研修などは必要ですが農地の購入などを非常に安く買うことができます。
また、コンテナハウスと呼ばれる1戸1000万円以下の格安の物件を建築することも可能だと思います。
ですので、一暮らしにはなりますが、1500万円もあるのでしたら実を言うと田舎への移住と言うのは実現可能なものだと僕は考えています。
ご家族と暮らすのでしたら、コンテナハウスも広めのタイプでなければならないのでその分満足のいく物件にするためにコストは必要になると思いますけどね。
質問者:なるほど……それぐらいの金額からでしたら実現不可能な金額ではありませんね……。
筆者:まぁ、農地を買うとなると“農家“になるために研修などを受けなくてはいけないというハードルがあるので、一軒家で農地にできそうな大きな庭付きの古家を探すのもアリだと思いますね。
庭付きの家となるとお値段はかなりするのですが、東京近辺でも物件はあると思います。
これらはお金をかければかけるほどグレードを上げることができると思うので、余剰資金がある方にはとてもお勧めですね。
質問者:注文住宅などで色々なところでこだわってみるのも良いのかもしれませんね。
筆者:そうですね。中古物件だとしてもスケルトンリフォームなどで新築同様にすることも可能ですね。
信頼できる仲間同士であれば出資し合ってシェアハウスのような形にすることで予算の負担を軽減することも可能だと思いますね。
筆者:いずれにせよ、政府に頼らず自活していく上では自分で生産することも大事です。
最終的に、物資が無くなり、お金が使える環境で無くなる可能性も視野に入れるとお金やゴールドはあっても何にもなりません。
預金封鎖対策としての自宅の見直しと言うのはかなり強めではありますが、
しかし、仕事をしていく上でどうしても都心から離れられない場合やお金をあまり持っていない方もいると思います。
そんな中、誰でもできる範囲内で出来るのが(6)の備蓄品を購入するという項目です。
質問者:確かにこれだと誰もが無理なく購入できそうですね。
筆者:ただ、これも注意点があります。
一つ目は賞味期限の問題です。
特に備蓄品は普段、目の触れないところに保管していると思うんです。
そうなると気がつかないうちに賞味期限が過ぎていると言うことはあります。
缶詰などでしたら年単位で賞味期限が過ぎたとしてもあまり問題無いのですが、それ以外の品ですと食べられなくなっている可能性があります。
このように賞味期限の近い食べ物から順次食べていき、消費した分を補充していくというやり方を“ローリングストック”と言ったりもします。
個人的にはこの備蓄方法をかなりお勧めします。
※個人的には缶詰の賞味期限が過ぎても食べることができましたが、食べ物や個人の感情次第ですので注意ください。
質問者:有事の肝心な時に食べられなかったら最悪ですからね……。
筆者:ローリングストックでも注意したいのは“あまり普段食べていないモノ”だと消化するのが厳しいと言うことです。
例えば健康に留意している方が麺類のパスタやラーメンを買い込んだとしても食べる機会がありませんよね? ですから普段食べているモノの延長線上として考えたほうがいいです。
出来れば日常のメニューで缶詰などを使ってみて“これは食べられそうだ”と確信に至ってから大量に買うことをお勧めします。
質問者:確かにいざとなった時に食べるのが苦痛の食材がいっぱいあったとするなら最悪ですからね……。
筆者:そうですね。アレルギー症状が出そうな食材はもっての他ですが、大量買いするとなると”最悪毎日食べることになる“と言うことも想定しておかなければなりません。
本当に食べ物が手に入らなくなったら何でも食べることになると思うのですが、それにしても偏った食材を食べることは危険ですので、同じような賞味期限で栄養なども考えたストックにした方が理想的だと思います。
インスタントラーメンやパスタなどと言ったグルテンや添加物などが入っていそうなモノは賞味期限は長いと思うのですが、あまりお勧めできません。
質問者:そんな中で特にお勧めと言う備蓄品と言うのはありますか?
筆者:そうですねぇ……完全栄養食として近い食品としては“カロリーメイト”などの補完栄養食品などは口触りもよく、比較的誰でも食べられる食事だと思います。
カロリーメイトが味気ないと感じられるのでしたら、玄米がお勧めです。
白米と比べて食物繊維もありますので白米よりもお勧めです。真空パックで圧縮しているタイプでしたらそんなに保存期間や場所にも困らないかと思います。
後はおかずとしての肉や魚などの缶詰、間食要員として羊羹やパイナップルなどの缶詰を買っておくのがベストかなと思いますね。
質問者:なるほど、まずは主食類で何を食べたいのか。その上で何を食べたいのか考えていく必要がありそうですね。
筆者:そうですね。後は調味料については塩や砂糖に関しては賞味期限がありませんので、買い貯めておくことをお勧めします。
単に安いのを買い込むのではなく良質な調味料を買うことで健康にも良いですし、多少賞味期限が切れて味が変になっていたとしても誤魔化すことも出来ます。
質問者:健康について語られていた時も調味料についてお話されていましたね。
確かに備蓄しておく必要はありそうです。
筆者:いずれにせよ無理のない範囲内でそれぞれのやりかたで備蓄していただければなと思います。
評価としましては田舎の不動産は自宅であれば対預金封鎖A 対リスクAと言うところでしょうか。都心から遠くなってしまうところだけが難点だと思います。
備蓄につきましては対預金封鎖S 対リスクAですね。賞味期限切れや無駄になってしまうことだけが怖いですね。
最後の財産没収対策として“硬貨“について見ていくと共に、その他の日本人にできることについて見ていこうと思います。