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⑫ ゴールドや貴重品に替える注意点

筆者:次にゴールドや貴重な品に替える上での注意点について触れていきたいと思います。



質問者:ゴールドと言うのは金の延べ棒みたいなものを指すのですか?



筆者:そうですね。田中貴金属工業さんなどが主に日本では取り扱っていると思うのですが、

 基本的に僕が見ているのは“現物”としてのゴールドやプラチナです。

 定期積立式の保証書のみを送ってくるタイプのものも存在するのですが、“もしも“の時が発生して積立先が現物を直ちに送ってくれないなどと言った可能性が否定できないからです。


 また、他者に管理を委ねてしまうことによって没収されてしまうリスクと言うのは上がっていきます。積立式の場合は強盗などのリスクは下がりますが、それ以上のマイナス面が多いと僕は考えますね。


 また、銀というのも投資先としてあるのですが、銀は1グラム当たりの金額が安いので現物で保管するのに大分難儀すると思うんですよね。

 そのために、僕はゴールドかプラチナで現物購入することをお勧めしています。



質問者:なるほど、現物として保管することが大事なのですね。



筆者:勿論、自宅に保管することになるので(銀行の貸金庫は預金封鎖で没収されます)、

 それに伴うだけの金庫を買う必要はあると思いますけどね。



質問者:そういえば、プラチナはゴールドと比べて貴重だという話を聞いたのですが……なぜか分かりませんがプラチナが大体相場を見ていると4500円とかに対してゴールドは9000円と2倍近くの価格がするのはどうしてなのでしょうか?


 貴重性に対して価格が逆転しているというのはゴールドが“バブル状態”と言う可能性は無いのでしょうか?



筆者:それは素晴らしい着眼点の質問ですね。

ですが、僕は今のゴールドの価格は決して“バブル”では無いと考えています。


IMF(国際通貨基金)の体制下において、

国の破産や世界的企業の倒産、テロや戦争などで世界的に経済が不安定なった場合、IMF加盟国(2018年時点189カ国)は、国家の信用や財政資源の保険として世界共通の安全資産である金を保有して準備しておく義務があるからなのです。


 日本はゴールドの保有量は少ないのですが、国際的信用度が高い事からあまり持っていなくても大丈夫とされています。

 そのために発展途上国などが自国通貨を担保するためにゴールドを購入するケースが多いようです。


最近話題になったこととしましては、ロシア・ウクライナ問題を皮切りに中国が2022年下半期に862トンも購入し、55年ぶりの水準となったことも、“台湾有事”をある程度視野に入れた行動だとされています。



質問者:なるほど、世界の金融システムの都合上で国家単位で購入しているとなれば話は変わってきますね……。


 しかも、中国が買っているとなれば価格が高値安定と言うのも理解できます。



筆者:ここでゴールドを売買する際の注意点としましては必ず“200万円以下”での取引をすることが大事になります。



質問者:どうしてでしょうか?



筆者:ゴールドやプラチナを取引を行った際に200万円を超える取引を行った場合に必ずマイナンバーの提出を義務付けられているのです。

 恐らくは購入履歴を政府と共有するのでしょう。


 つまり、そこから政府に対して“足がつく“可能性があるのです。

 世界恐慌時のアメリカの時のようにゴールド強制買取が発動してしまった時に“持っていない”と言い逃れが出来なくなってしまうのです。

 


質問者:なるほど、それは絶対に200万円以下で買わないといけませんね……。



筆者:まぁ、それでも強引に没収を迫る可能性はあるのですが、リスクとしては大きく下がると言っていいでしょう。



質問者:ちなみに、プラチナと言うのはゴールドと同程度の評価なのでしょうか?

 IMFが国家貨幣の保障として採用していない分価値が低いことは分かったのですが……。



筆者:プラチナに関してはIMFの貨幣保証としての活用はありませんが、

世界のプラチナの需要の60%以上が自動車産業などの工業用素材として活用されています。


主な活用方法としては地球環境を守る排気ガスを抑える浄化触媒や、医療、化学、バイオなど多岐にわたる産業用分野で欠かせない存在と言えます。


 これらの需要は科学技術が核戦争などで全て吹き飛ばない限り無くなることは無いのでゴールドとは違った魅力があるように僕は思えますのでどちらも甲乙つけがたい程お勧めです。



質問者:へぇ~6割も工業用品として使われているとは知りませんでした。



筆者:このようにゴールドやプラチナは理由は違えどとにかく需要が無くなることは想定しにくいので、世界中の政府が吹き飛んだとしても継続的な価値が保証されると期待できるのが大きな強みです。


 ただ、場所を取ってしまうのと、強盗に遭ってしまうリスクはマイナス点かなと思います。

 最近は強盗も増えてきていますからね……セキュリティのケアは必須だと思います。


そう言ったことを総合的に判断すればゴールドやプラチナの現物所持は 対財産没収A 対リスクA と言うのが僕の評価ですかね。


 次に(4)の貴重な品を購入する。と言うことを見ていこうと思います。



質問者:具体的にはどのようなものを“貴重な品”っていうのでしょうか?



筆者:これはですね。例えば、ゴールド以外のアンティークコイン、宝石類、エルメスなどのブランド品のバックやランボルギーニなどの高級車。ウイスキーやお酒などもここら辺に該当すると思います。



質問者:ああ、なるほど贅沢品ですね。



筆者:ただこれらの品に関しては“需要が無くなればあまり意味が無くなる”ことから、

財産没収のような有事が起きた際に今のような価格で交換してくれるかは正直怪しいと言えます。


 僕は“自己満足“の延長線上として持っておく分には良いかな? ぐらいな評価であまり評価はしていません。


 どちらかと言うと貨幣価値が無くなっても実用性の高い品なら良いかなと思いますね。

例えば電気自動車などであれば実用性もありますし、ソーラーパネルに関しては生産上中国の強制労働問題などはあるとはいえ、そこを目をつぶれば基本的には電気代の節約になりますしね。 


※筆者は太陽光パネルについては大いに問題とは思っています



質問者:確かに、電気代は高騰していますしね。有事では電気が来ないこともあり得ますからね。



筆者:このように貴重な品に関しては”モノによる“と言うのが僕の考えです。

 状況次第で今以上の価値になることもあれば、無価値になってしまうこともあるので予測することは困難です。


 ですから、“自己満足“を満たすことと財産没収対策とは別物とお考え下さい。



質問者:なるほど……。



筆者:ということで、貴重な品に関しては対預金封鎖C 対リスクC ぐらいの評価でしょうか。

 次に(5)である不動産に投資する、(6)備蓄品を購入する と言ったところを見ていきたいと思います。

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