91/313
服装をどうしよう
(やっぱり先生みたいな服装かなあ)
とんがり帽子にローブ。出会ったときの服装をリンはまだ鮮明に覚えていた。
「ポーちゃんはどうしたの?」
「民話を真似た」
「どんな民話?」
ポーリャのことだからスラブ民話と思い、リンは気軽に尋ねる。
「鶏の足――」
「ストップストップストップ!やーめーてー」
リンは耳をふさいでしゃがみ込む。
「どうしたの?」
「リンちゃんは怖い話苦手だから」
聞いてきた姫野先生にポーリャは。淡々と答える
「鶏の足で始まるやつって音楽にもなってるやつでしょ?」
「そう。スラブ民話で有名な魔女」
その魔女の服装やカラーリングをまねたのが今のポーリャの服装。
「リンちゃんは心が豊か。想像力が強い」




