表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/313

回想 ~プラットホーム~

 鐘が鳴り響くと、また周囲が真っ暗になった。

「あれ?お兄ちゃんは?あってあの日のこと謝りたかったのに」

 兄が一人暮らしを始めると聞き、リンはショックを受けて部屋に閉じこもった。

 それは兄が出かける日も続いた。

 先の場面はその時のものだったのだろうか、半透明になった手をじっと見る。

 

 気が付くとリンはプラットホームにいた。

「東京駅……?」

 案内板を見て、こんなところに来たのかふしぎに思い周囲を見渡してみる。

「朝霧ちゃん!」

 背の高い男性と歩く朝霧がリンの体をすり抜ける。

「引っ越しばっかりで迷惑をかけてしまうね。今度はゆっくりできるはずだから」

「大丈夫ですわよ、お父様。人との出会いは今後の財産になりますから」

 わずかに震えた声で朝霧が父と話していると、スーツケースを引く女性が来た。

 その女性とリンがすれ違った瞬間、ボーンという音が鳴り響く。

 すると周囲がまた暗闇に閉ざされる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ