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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第9話 魔女見習い
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心を読む魔法?

「下校時間になりました。生徒は速やかに帰る準備をして帰宅してください」

 チャイムのあとに放送部員の声が聞こえる。

 凛と通った声が学校中に響き渡り、リンが驚いた顔をする。

「帰ろう」

「でもまだ読みかけ……ポーちゃんは読み終えたの?」

「借りる」

「そっか。私もそうするね」

「なら手続きに」

 本を借りる手続きに向かうリンとポーリャ。

 借りる場所では週の担当予定のボードがあり、マグネットの中にはリンの名もある。

(私も図書委員なんだって実感してきた――って本って何冊も借りれるの?)

 青ざめているリンの肩に手を置いて掲示板を指さすポーリャ。

「本は一度に三冊までで返却は二週間以内でお願いします……」

 教えてくれたポーリャにお礼を言うと同時に感心する。

(ポーちゃんすごい!私の考えてることわかるなんて――そっか魔法!)

 きっと心を読む魔法だろうと、リンは思い付き借りた本をカバンに入れる。


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