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図書室へ
「待てってばー!」
猫を懸命に追いかけるリン。
被覆室や美術室などを通り抜け、空いていた窓をから外に出る。
「え?」
ネコはくるくると回って渡り廊下の天井に着地する。
そしてそのまま体育館やプール、部活棟のある方向へと駆けていく。
「逃ーげーらーれーたー」
「追い出しには成功」
「そうだけどさあ」
わだかまりが残った声でリンはポーリャに答える。
「それより図書室行こう」
「え?場所分かったの?」
「ネコが教えてくれた」
顔を輝かせたリンは再び顔をしかめた。モヤモヤした感じが見て取れる。
「リンちゃんはいつも表情豊か。見てて楽しい百面相」
淡々といつもの顔でポーリャが話し階段を下り、リンはその後ろを追いかける。




