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魔女見習いたち
「なんでよ!」
「よくわかったね」
叫ぶリンと称えるポーリャ。
「魔法はできる限り内緒にするものですわ」
「でもゆっきーは魔法に憧れがあるんだよ!多分今も!」
リンの脳裏に記憶が蘇る。
魔女を探そうと輝く瞳で話しかけてきたゆっきーを。
魔女探しは結果を聞いた時のゆっきーを。
「気持ちはわかります。私が正式な魔女だったらお教えしていますわ」
「なら!」
「残念ながら私はいまだ見習いです。ポーリャさんも清白さんも」
朝霧はリンの瞳を見て諭すかのように話しかける。
「魔法を失敗して、もし魔法の存在が明らかになれば、魔女狩りの二の舞ですわ」




