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先輩風
「ええええええそうなの?」
「やっぱり」
「ポーちゃん知ってたの?」
「雰囲気で魔女かなって」
雰囲気かあ、と心の中でつぶやくリン。
「一応姫野先生からの言伝を承っておりますわ」
「なんて?」
「ポーリャさんと清白さんの魔法の面倒を見るように、と」
簡潔に話す朝霧。
(承るの意味が知りたかっただけなんだけどな)
まあ結果オーライとリンは気持ちを切り替える。
「ということでベテランの魔女見習の私の言うことに従ってくださいませ」
「なんで?」
「先輩の言うことは聞くものですわよ?」
「いきなり先輩風吹かされても困る」
「そうそう。尊敬されたいのなら尊敬されるように動いてほしいな」




