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お掃除中
「あ、朝霧ちゃん。今ちょっとたてこんでてね」
ふわふわと浮く埃を目で追いかけながらリンはこの場を乗り切ろうとする。
「なにをやってますの?」
「掃除」
聞いてきた朝霧に答えるポーリャ。
「でしたら私も手伝いますわ。同じ研究会員になるのですし」
「え。そうだ。入会希望者は姫野先生のところに行ってって言われてるんだった」
「職員室には留守でしたわよ?ここで待っていようかなと」
朝霧の言葉にリンはポーリャを見る。
「いろいろあるって言ってた」
「そうですか。ならここでしばらくお手伝いしても?」
「良いよ」
あっさりと答えたポーリャ。




