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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第8話 部室のお掃除
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入会希望者

「あ、あれえ?風の魔法で一か所にまとめるつもりだったのに……」

 リンの唱えた魔法で埃は一か所に集まった。

 ただし空中に。

 そのまま空中を漂う姿は、まるで雲。

「と、とりあえずあれは後で捕まえるとして……次は床掃除!」

 リンは続いて魔法を唱える。

「音色よ音色音の色――」

 床が水浸しになる。

「あれえ?なんで?軽く濡らすだけだったのに……」

「水ぶきは終わった。水を出してからぶきしよう」

 ポーリャは掃除道具入れから水切りを出してリンに渡す。

「はーい。おっかしいなあ……なんでこうなっちゃうのかな」

 リンが原因を考えていると、扉がノックされた。

「マジック研究会に入会したいのですが」

 どこかで聞いた声が外から聞こえる。誰だろうとリンは記憶をたどる。

 そうだ、確かこの声は朝霧の声、と思い当たった。


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