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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第7話 クラスメイトの朝霧さん
52/313

漢字の名づけは大変です

「急にどうしたのゆっきー」

「漢字は漢字で大変なんだよ」

「そうなの?かっこいいなって思うよ」

 リンはすなおな言葉を告げる。

「かっこいいのもあるよ。でもね例えば鈴には金偏に令でしょう?」

「うん」

「令はれいで、れいは零、つまり金が零、お金に苦労するという説があるのです」

 ゆっきーの言葉に頷くと、朝霧が続いた。

「あくまで俗説だけどね」


「ほかにも波や海のようにさんずいが使われていると、波乱に満ちるとかね」

「だからひらがなの名前には憧れがあるのですわ」

「そっか、漢字は漢字で大変なんだね」

 それでも私は漢字が良いと言いかけ、言い換えるリン。

「ポーちゃんはどう思う?」

「カタカナもかっこいいよ」


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