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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第1話 魔法との出会い
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チャイムが告げる始まりを

「私もカバン置いてくる――」

 リンはおいてくるねと言おうとしたのだろうか。

 最後の言葉はチャイムにかき消された。

「私たちも席に着こうか」

 ゆっきーはリンに話しかけ、自分の席に戻る。

(魔女探しは終わっちゃったのか……私も最後までやりたかったな)

 リンは自分の席を確認して、机の上にカバンを置く。

(やっぱり魔女とか魔法とかおとぎ話なのかな……この町にいるって話も全部)

 引っ越す前に話題になった魔女のうわさをリンは思い出す。


『この町のどこかに魔女がいて、見つけたら魔法を教えてくれるんだって』

 その話を聞き、リンはポーリャやユッキーたち数人で町を探しはじめた。

(しばらくしたら、お父さんたちの転勤が決まって引っ越したんだっけ)

 遠い目をして昔のことを思い出すリン。

 それから少しすると先生が来て、体育館に誘導する。

 体育館で入学式が始まり、いろんな人の話を聞いて、また教室に戻ってきた。


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