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雪の日の翌日
次の日、リンは朝早く白一色の世界の中、学校に向かう。
道のあちこちに作られていた雪だるまを朝日が照らす。
「とっとっと」
溶けかけた雪が一部凍っており、それを踏んだリンが足元を滑らせる。
なんとかバランスを取ろうとするも、凍った水たまりを踏みさらにふらつく。
転びかけたところを支えられるリン。
「おはよう、リンちゃん」
「おはよう、ポーちゃん。ありがとね」
支えてくれた友達にお礼を言うリン。
「昨日は楽しかったね。雪合戦とかかまくらとか」
「うん。ところでジャージ持ってきた?」
「大丈夫、ほら。保健室で借りたのと授業の二つ、ちゃんと入れてあるよ」
リンはクルっと回り、背中のリュックをポーリャに見せた。




