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親友
「今日のことは今後に役立ててね」
「というかリンちゃんも魔女だったの?」
姫野先生の話が終わるとすぐにポーリャがリンに聞く
「うん。昨日なったばかりだよ。ポーちゃんは?」
「リンちゃんが引っ越す少し前に、姫野先生に会った」
お茶をすすって淡々と話すポーリャ。
ほっこりとポーリャを見つめるリン。
(そっか。ポーちゃんも結構前から魔女の見習いだったんだね)
相談できる友ができたことをとリンは喜ぶ。
その様子を見て姫野先生は魔法でリンとポーリャの制服を乾かす。
「先生、これって――」
「言ったでしょう。帰るなら今のうちにねって」
「はい!ありがとうございます!」
姫野先生にお礼を言ってリンは席を立つ。
帰り支度を済ませるとポーリャと一緒に靴箱に急ぐ。




