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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第5話 雪の景色と親友と
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「びっくりした……。また雪が落ちたのか――」

 木の近くを通る朝霧を見て、リンは虫の知らせを感じた。

 その直後、木から落ちてきた雪に朝霧は埋もれた。

 膝以上に積もった雪の中へ、リンは踏み込んでいく。


(助けるんだ!私が!私のせいだから!)

 足に雪がまとわりつく。大きく足を上げて雪の中に足を入れる。

 靴と靴下に雪が入り込む。それでもリンはひたすら前に進む。

 雪に足を取られ、転ぶリン。立ち上がって歩こうとしてまた転ぶ。

(私がなんとかするんだ……私が!)

 気持ちだけが先に進む中、何度も立ち上がっては転ぶを繰り返す。

 何度目かの転倒で、リンは雪に顔をつけたままでいた。

 そのとき、後ろから風を感じた。

「風?どこから?」

 リンが顔を上げると、ポーリャが雪に埋もれた朝霧を助け出していた。

 ポーリャは朝霧を担ぎ上げると、こっちに戻ってきてリンを起こす。


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