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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第5話 雪の景色と親友と
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銀世界

「わっ!雪が――」

 外は銀世界になっていた。

 校庭を、中庭を、花壇を白い雪が覆い隠す。

「積もったねえ」

 ポーリャが淡々と感想を漏らす。

(降りすぎだよ!ちょっとでよかったのに)

 リンは急いで杖をケースから取り出して手に取る。

「ちょっと外見てくるね」

 そう言って外に駆け出すと、杖がピロリンと鳴った。

(え、魔法力切れ!?ウソでしょ!?)

 杖を軽く振ってみると、昨日と同じく軽快な音が奏でられる。

「行こう」

 頭を抱えるリンに、ポーリャは淡々と話しかけ、部室の鍵を取り出した。


 渡り廊下から見える景色は白一色。

 すべてが雪に覆われた静かな世界に、雪は降りしきる。


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