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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第5話 雪の景色と親友と
37/313

練習開始

(ポーちゃんやゆっきーが魔法使えたらよかったのにな)

 リンは姫野先生の言葉を思い出す。

(魔法を使えることは内緒、ってことは魔法を使える同士なら話せるよね)

 姫野先生が魔法を教えてくれるのはそういうわけなのだろう。

(なんて虫がよすぎるよね)

 虫のいい話はここまでと考えを切り替え、リンは手品の本を探す。


「あれ?本どこ行ったっけ?」

「昨日持って帰った」

「そっか。なら職員室だね」

 ポーリャの言葉にリンは恥ずかしそうに笑う。

 そのポーリャはというと、杖を片手で持ち、もう片方の手に向け、振っていた。

(シルクハットに杖をかざすトレーニングかな)

 私もボール持ってこればよかった、と考えた直後にリンは思いつく。

(雪が積もっていればボールの代わりになるよね)

 少しは積もったかな、とリンは外の様子を見る。


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