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春の雪
目覚ましが鳴り、ベッドからにゅっと手が出て目覚まし時計を止める。
しばらくして、体を起こす人影一つ。
「よく寝た」
大きなあくびと伸びをしてリンはベッドから起きる。
そしてカーテンを少し開け、外を見て驚きの声を上げた。
「雪だー」
灰色の空からはらはらと粉雪が舞っていた。
「おはようリンちゃん。寒いから早く着替えて降りておいで。」
庭の花壇に水を与えていた父が挨拶をしてきた。
「おはようお父さん。すぐ行くね」
リンはカーテンを閉めて、急いで着替える。
着替え終えると強大に向かい合ってブラシをかけ髪を整え出す。
最後ににっこりと笑顔の練習をすると、部屋から出て階段を下りて行った、




