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一緒に帰ろう
「ありがとう、ポーリャさん清白さん。ここまで良いわよ」
荷物を運ぶのを手伝う、とポーリャが言い出しリンは片側を持って一緒に運ぶ。
「それじゃあ先生、また明日」
「はい、また明日ね。気をつけて帰るのよ」
「あれ?リンちゃんポーリャちゃん!今帰り?」
リンはポーリャと一緒に靴箱から出ると、校門近くでゆっきーと出会う。
「あ、ゆっきー!ゆっきーも今終わったの」
「うん。せっかくだし一緒に帰ろうよ」
三人一緒にいた昔を思い出し、リンは承諾する。もちろんポーリャも。
「そっか。リンちゃんもポーリャちゃんもマジック研究会か」
「ゆっきーは?」
「チア部に入ったよ。バトントワリングやってみたかったし」
「似合う。オススメ」
ありがとうとお礼を言うゆっきーは、少し沈んだ顔をしていた。




