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反省会と朝礼と
休み明けの月曜日、快晴の中リンは学校までの道のりを歩く。
天気とは裏腹に気持ちは沈みかけている中、ポーリャと朝霧と出会う。
挨拶を交わして発表会を振り返る。
「私はステップのミスと曲とのズレがありましたわ」
「ほぼバルーンアート。手品の印象が薄かった」
「ジャグリングかなあ。マジックに頼りすぎちゃったよ」
初めて一か月だからと教頭先生からの言葉が胸に染みわたる。
「トウ兄は全部持っていった」
「細花先輩だけで十分と言われてしまいますからねえ」
トウ兄の話がでてリンはビクッとしたのもつかの間、話題は切り替わった。
「――以上が連休中の注意事項になります。私からは以上です」
ホームルームを終え、朝礼で教頭先生が話を終えると校長先生が壇上に立つ。




