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保育園へ
「はい、清白さん。本番用の杖よ」
リンは姫野先生から新しい杖とケースを受け取る。
新しい杖は少し重く感じ、ケースの中にはメッセージカードが添えられていた。
「どう使うかは清白さん次第だからね」
マジック研究会の活動だからか、姫野先生の名字呼びがリンの気を引き締める。
「おはようございます教頭先生」
「おはようございます。そちらは準備できましたか?」
カードを読み終え朝霧の声にリンは顔を上げると教頭先生が姿を見せた。
「はい。いつでもいけます」
「ほっほっほ。皆さん元気そうで何よりです」
「校長先生!それに菫山君!と誰?」
「広報委員会も参加するぜ。こっちは広報委員長」
「よろしく。僕たちは教頭先生の車で保育園に向かうから」
校長先生と広報委員長と菫山に挨拶すると、マジック研究会の先輩が移動する。
マジック研究会と先生たちを乗せた車二台は中学校を出発し保育園に向かう。




