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マジック選び
「ポーちゃんはどんなマジック選ぶの？」
「シルクハット使うやつ」
イラストを指さしてリンに教えるポーリャ。
（杖を使ったマジックがいいのかな）
リンは杖を使ったマジックを探そうとする。
本を開いて目次を見ては閉じ、見ては閉じを繰り返す。
「杖は杖。マジックはマジック」
頭から煙が出そうなぐらい考え込むリンにポーリャは声をかける。
「そうかな？」
「そう」
ポーリャの言葉で気が軽くなったのか、リンは落ち着いて本を読む。
（ボールジャグリング……？）
頭上にボールを投げているイラストにリンの目が留まる。
丸い球体を見てリンは思い出す。姫野先生の魔法を。
