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バレた!?
「なななにを言っているのかなすす菫山君」
「取材時は校風委員が来ているかってお互いに確認する取り決めがあるんだよ」
かつて校風委員が突撃取材を敢行しすぎたのが問題視されたと菫山は説明する。
「んでそれで確認してたらなんか変なところにいるし気になるじゃん」
「あああーあー。それでなのね」
「で?なんで杖出してたのさ。なんか光ってたし」
ばっちり見られていたことがわかりリンはどう答えるか目と頭を回す。
「練習。マジックの」
リンの隣にいたポーリャがポツリとつぶやく。
「練習ねえ……」
ポーリャの答えを聞き意味深に菫山は返す。
「そう!練習よ練習!それでいいでしょ?」
「ん?ああ。そうだな……ちょっと気になって」
菫山はリンを制し、ポーリャに体を向けて話を続ける。
「リンちゃんはいつものこととして、ポーリャさんの回答が遅いのが気になって」




