28/313
活動内容
「マジックも決めちゃおうか。いろんな場所でやるからね」
「どんなところでやるんですか?」
「幼稚園とか保育園とか高齢者施設かな」
本を受け取ってページをめくると、手品の種類とやり方が載っていた。
「普段は自由参加。催し物があるときは極力参加してくださいね」
「わかりました」
「あ。順番逆だった。説明が先よね。こういう研究会だけど入会しますか?」
姫野先生はリンとポーリャに再度確認をとる。
「大丈夫です。マジックについて教えてください」
「私も。いろんなところでやってみたい」
「ありがとう。清白さん、ポーリャさん。しっかり教えるね」
リンとポーリャの回答にほっと一息つく姫野先生。
姫野先生がお茶を注いで二人に渡すと、扉をノックする音が聞こえた。
「マジック研究会はここですか?」
「はい。中にどうぞ」
人が来るようになり、リンとポーリャは本をもって教室の片隅に移動する。




