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チア部へ
「というわけで教わりに来ました」
翌日、リンとポーリャは体育館で練習中のチア部に見学に来た。
「ようこそチア部へ。マジック研究会がもしもの時は受け皿になるからね」
先輩の軽い挨拶がリンの胸に突き刺さる。
「良かったんですか?お忙しい中での見学させてもらっちゃって」
「まだ四月だしやってみて別のところに行っちゃう子も多いからね」
リンがたどたどしく社交的に挨拶している最中、ポーリャは友人たちを探す。
「ひょっとして雪八柳さんと岩筒地さんかな?」
「はい。どこにいるのかなって」
「今休憩中。休んで練習を繰り返してみんな上達していくのよ」
ゆっきーと岩筒地ちゃんが練習していると聞き、リンのやる気が燃え始める。
「あの!それで私バトンのジャグリングについて学びたくて!」




