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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第4話 入会希望者
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音を楽しむ

 杖をふるうと音が鳴る。

 ピロン♪ピロリン♪と軽快な音が鳴り響く。

(これはこれで楽しいかも)

 リズムをとって何度か杖をふるう。

 軽快な音が曲となり、旋律を奏でる。

 それに合わせてリンも踊るように動き出す。


 しばらくして姫野先生とポーリャの視線に気づき、リンは顔を赤らめる。

「あはは……」

「楽しそうでなにより」

「そうね。杖を気に入ってくれて嬉しいわ」

 ポーリャと姫野先生の優しい言葉をリンを包む。

「どんなこともまず楽しむことから始めようね」

 姫野先生の言葉にリンは、元気よく返事した。


 姫野先生は入会届を確認し終えると、リンとポーリャに本を手渡す。


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