265/313
春の雨と来客者
「ねえ清白さんポーリャさん。マジック研究会やるの?」
「やるよ。どうしたの岩筒地ちゃん。入部?」
「入会」
朝のホームルームが終わると、岩筒地がリンたちと会話を始めた。
「よかった。遊びに行っていい?」
「いいよ――って岩筒地ちゃん何部だっけ?」
「チア部はお休み。この天気じゃね?」
岩躑躅に言われてリンは窓の外を見る。
外に荷は春の雨がしとしとと降り続けていた。
「明日まで降るんだって」
「長靴はいてきたかったなー水たまりばシャーんって」
「あはは。それじゃ放課後一二三と一緒に行くね」




