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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第4話 入会希望者
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二人の反応

 握っていた杖からピロリン♪と音が鳴る。

「これはね、マジック用の杖で、スイッチを押したら音が鳴るの」

 姫野先生は教壇の上にある、リンが持ってきた箱からケースをひとつ取り出す。

 ケースを開け、中にある杖をポーリャに見せた。


「はい。ポーリャさんの分」

「……書類がまだ」

 杖を受け取ったポーリャが姫野先生に伝える。

「あ、そうねそうよね。忘れてた」

「大丈夫?」

「平気平気。担任は初めてだから、緊張してるのかな」

 不思議そうな顔で聞いてきたポーリャに姫野先生は話す。

「杖はそのままでいいから、書類を書いてね」

 ポーリャは首を縦に振って着席し、ペンを走らせる。

(今日はここまでかな)

 リンは杖を振った。魔法の感覚を覚えておくために。


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