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みんなと
淡々と簡潔に、強めの口調でポーリャは言葉を放つ。
「あら残念。そちらの子は?」
「私?私もパス。ほかの人をあたってください」
リンもあっけらかんにきっぱりと自分の意思を伝えた。
「理由は?」
誘いを断られてもなお笑顔のままで玉座に座った魔女は問いかける。
「姫野先生に教わりたいから」
「それとみんなと魔法を学びたい」
即座にポーリャとリンは答え、魔女に強い視線を送った。
「残念ですね」
「そうね。なら私たちは帰るね」
リンがそう言うと魔女は指を鳴らす。
次の瞬間、宮殿が揺れ始める。
「このまま池の中に参りましょうか」




