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魔女
「どうしてわかるんですか?」
「ここにいれば魔法のことなら何でもわかります」
「あわかった!そういう魔法なのね。ていうことはあなたも魔女?」
玉座に座った人との会話で、リンは結論付ける。
「はい。そちらでいう正規の試験を受けて正式な魔女になったものです」
玉座に座った人はニコニコしてリンとの話を続けていく。
「どうしようポーちゃん。ちゃんとした魔女さんって初めて見るよ」
興奮気味にリンはポーリャに話しかける。
「どうして私たちを?」
ポーリャはリンとは対照的に淡々と玉座の人に呼んだ理由を聞く。
「魔法を使いたそうでしたから」
「ここにいれば使えると?」
「はい。ずっと魔法を使って暮らしていけますよ」
「だってさ。どうするポーちゃん?」
「断る」




