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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第31話 図書室の本
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本の森

「いいのかな?ポーちゃん手伝っても」

「トウ兄が許可した。いろんな子が図書委員をやれる配慮」

「そういうものなのかなあ」

 モヤモヤ感を感じながらリンはポーリャと本の森の中に運ぶ。


「そもそもさ、男子と女子でなんでわかれてるのさ、今」

「うん?」

「小学校の頃は男子も女子も一緒に動いてたのにさ」

「そういうもの。ちょっとずつわかる」

「今知りたい!」

 リンが大きな声を出すと図書館中の視線が集まる。

 図書館では静かに、そう目が語っていた。


「ひとまず本はここよね。早めに戻しちゃおう」

 肩身が狭くなったリンは早足で移動して手早く動く。

 表紙がボロボロになった本を見つけ、リンが手に取る本が光った。

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