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図書準備室にて
「……というわけなの」
「そうか、教頭先生が動いちゃったか」
放課後の図書委員会でリンはトウ兄と準備室で会話する。
返却された本の山を少しずつ崩していく。
「まあ教頭先生が出す課題は少し難しいぐらいと思うよ」
なんだかんだで優しいからと、トウ兄はリンに付け加える。
「私でも出来そうかな」
「自分を正しく評価できるリンちゃんなら大丈夫だよ」
「過小評価や過大評価をした人の言葉は重い」
「ポーちゃん!」
「手伝いに来た」
教頭先生に注意されたからか、ポーリャはマジック研究会を自粛したと話す。
「久しぶりポーリャちゃん。分け終わった本をリンちゃんと運んでくれるかな?」




