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なんでマジック研究会?
「そもそもさ、なんでマジック研究会なわけ?」
終わりかけた話を興味本位からかすみれ山が首を突っ込む。
「え、えーと……」
「小学生のころに姫野先生に会ったから」
しどろもどろになるリンと対照的にポーリャはきっぱりと答えた。
「なるほど。なら仮に園芸とか天文研究会でも毎日やった?」
ポーリャは少し間を置く。
その姿は質問の真意を探っているようにも見える。
「何が聞きたいの?」
菫山の意図を探るべく、リンが問いかけた。
「ん?小学生のころ噂あったじゃん。この町のどこかに魔女がいるってやつ」
「あったねー。あちこち歩きまわったよね」
「岩筒治ちゃんも?私たちもよ」
「ゆっきーも?どの辺探した?」
岩筒地とゆっきーが会話に入ってきて昔話の花が咲く。




