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休み明け
休み明けの月曜日、本鈴が鳴るギリギリのタイミングで扉が開く。
「お、おは、よう」
肩で息を切らし、リンは挨拶をする。
「おはようリンちゃん。今日はどうしたの?」
ゆっきーがリンに挨拶をして事情を聞く。
「昨夜の雨の水たまりがさ、公園の花壇と空と蝶を映していて――」
「で、遅れたと」
「こらひふみ」
「日直なんだよ!出欠席早退遅刻は調べとく必要があるんだよ」
岩筒地と菫山が仲良く会話している。
「あそうだ菫山君。聞きたいことが――」
「はーいみんなおはよー。席ついてねー。遅刻にしちゃうぞー」
姫野先生が教室に入るなり告げた言葉にリンは慌てて席に向かう。




