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一階リサイクルボックス前~ポーリャ視点~
飲み終えたペットボトルのラベルをポーリャははがす。
軽くゆすいだペットボトルがリサイクルボックスに入る。
続いてキャップも専用のボックスに、ラペルはポーチに入れった。
「どこに行った……リンちゃん」
ポーリャは淡々とつぶやく。
どうしようかと思い時計を見るとまだ朝霧との約束時間には間がある。
ポーリャは大きく息を吐くと、杖のケースを開ける。
心配そうにポーチから顔を出すボーロをポーリャは優しくなでていく。
そして自転車置き場に身を隠し、ポーリャは魔法を唱える。
「クマよクマクマクマの神、声を届けて友人に」
唱え終えた後、ぽーりゃはさらに言葉を紡ぐ。
「自転車置き場に集まろう」
淡々とはっきりとした口調でポーリャは用件だけを伝えた。




