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買い物の約束
「……というわけなの」
「だから申し上げておりましたのに。研究会の体はお守りくださいと」
世間体や体面を保てと朝霧は言っていた。
「わかる言葉で」
オブラートに包みすぎとポーリャは端的に話す。
「マジック研究会がどうなるかという話もありますし微力ながらご協力いたします」
「朝霧ちゃん!ありがとう!」
「聞いてました?話?」
「朝霧さんの性格はわかる」
「ぐぬ……今日は買い物ですしまずはそちらを優先しま――あら?清白さんは?」
ほんの一瞬目をそらしたすきにリンの姿は消えていた。
「ほらー早く行こうよ!お店めぐりー!」
朝霧が困り顔で笑みを浮かべ大きく息をついた瞬間、ポーリャの顔色が変わる。




