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平行線

「真剣にマジックに取り組んでいると受け取ってよろしいですか?」

 ポーリャの発言に教頭先生が質問し、ポーリャは肯定する。

「でしたらほかの場所、例えば校外でそういう方を紹介しましょうか?」

「姫野先生がいい」

「なるほど、こだわりがあるのですね。でしたら文芸部などに所属して――」

研究会(ここ)でやる」

「ふむ」

 教頭先生とポーリャが火花を散らす。


 しばらく会話が続く。

 教頭先生が妥協案を示してもポーリャはそれを断り続ける。


「ようは私たちが毎日残っていることが問題なんですか?」

 どこまでも続く平行線にリンは割って入った。

「そうですね。それもあります」

「それも?」


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