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研究会ですので

「お久しぶりです、清白さん。イワネンコは初めましてになりますね」

 教頭先生は姿勢正しく一礼し、リンもポーリャも頭を下げる。

 案内されるままに席に着く。

 リンの隣にはポーリャが座り、教頭先生と姫野先生が向かい合う。


「清白さん、イワネンコさん、研究会は楽しいですか?」

 姫野先生がマグからお茶を入れ配り終えると教頭先生が切り出す。

 リンもポーリャも二つ返事を返すと、教頭先生は満足げに頷いた。

「こちらも嬉しくなります。さて研究会の名目はご存じですか?」

「えーっと……」

「何か用事のある人は研究会という話を聞いたことは?」

 教頭先生に言われて考えていたリンもポーリャも驚きの声を上げる。


「部活よりも研究会を選んだ理由、もしあればお聞かせ願えますか?」

「マジックを学びたいから」

 しどろもどろになるリンに代わり、ポーリャが簡潔に答えた。

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