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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第3話 見習いになりました
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失敗と再挑戦

「あわわ」

 コップのお茶がこぼれかけるほど揺れが大きくなり、リンはコップを支える。

「今のはイメージが強すぎたかな。もう少し弱めてみるといいかもね」

 冷や汗をぬぐうリンに、姫野先生は優しく伝えた。

「はい。やってみます」

 リンはコップに向かい合い、もう一度魔法を唱える。

(あ茶、ちょっと飲んだほうがよかったかな)

 杖をかざす前に、リンは量を減らしたらいいような気がした。


 コップが揺れる。

「成功……かな?」

 リンがコップを見つめていると音が鳴りだす。

「あれ、音が……」

 先ほどコップはちゃぷちゃぷと音を奏でていた。

 今聞こえるのはザザーという音で、まるでノイズ。

 スピーカーにマイクを近づけたような音がコップから響く。


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