217/313
魔法の使い方
音楽が鳴り終わると扉が開く。
「姫野先生!」
「こんにちは。楽しそうな音色聞こえてきたわよ」
リンは姫野先生をお迎えする。
その後ろでポーリャは教室の窓にカーテンを引く。
「やっぱり魔法って自分の魔法と関係あるものを使うとうまくいきますか?」
ずっと聞きたかったことなのか、リンはうずうずして姫野先生に質問する。
「ええ、その通りよ。私なら光、リンちゃんなら音、ポーちゃんならクマかな」
姫野先生の言葉にリンの顔がパアッっと明るくなった。
「よーし!それなら私はこれから音に関する言葉を魔法に入れよう!」
楽しそうな顔と喜びに満ちた声で、リンは杖を構えて魔法を唱える。




