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ペース配分
「ほどほどにやる」
やる気に満ちて話すリンとは対照的に、ポーリャは淡々と答える。
「ポーちゃんもやる気だそうよ。変わるのも頑張るのもゆっくりがすぎるよ」
「一つひとつを確実にこなす。なら、ゆっくりほどほどが一番」
「そうかなあ」
「頑張りすぎは体を壊す」
「全力で思うがままにやったら新しい発見があるはずよ」
やる気を出してもらおうと、リンは熱のこもった口調でポーリャに話しかける。
「ペース配分も大切。長距離か短距離か見極めて」
「だからそういうところだってば!」
淡々と話すポーリャを、つい熱くなったのかリンは強い口調で指摘した。
「ポーちゃんは淡々と話しすぎ!あとまとめすぎ!」
「結論をまとめるとこうなる」
「だから!それだと受け取る側が大変なの!その結論になった理由を教えてよ!」
リンに言われ、ぽーりゃは少しムッとした表情を浮かべる。
「ポーちゃんは昔から淡々とまとめて話しすぎ!もっと会話しようよ!」




