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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第27話 【第三章】マジック研究リスタート
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変わる空気

 バタバタしていたとはいえ、リンは自分のうっかりを悔やむ。

(まあいっか。終わったこと、終わったこと。次から気をつけよう)

 気持ちを切り替えて、今は姫野先生にコンパクトをもらおうとリンは心に決める。

「魔法の衣装のこと教えてありがとう、朝霧ちゃん」

「別にお礼なんて……むしろこっちが言いたいぐらいですのに」

 小声でごにょごにょと話す朝霧をリンはふしぎに思う。

 リンが呼びかけても朝霧は上の空だったため、ポーリャに聞いてみる。

「どうしたのかな朝霧ちゃん。何か悩み事でもあるのかな」

「周囲との壁が急に消えたから」

 朝の一件以来、クラスの雰囲気は一変した。

 リンにも朝霧にもみんなは暖かく接してくれる。

「えーっとつまりは思い出作りってことよね?だったら週末三人でどっか行く?」

「春物の服でも見に行かれますか?」

「なら集合は公園で」

「現地でいいじゃん」

「迷子が出るから」


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