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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第26話 転校生
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地に足つけて

「いやな記憶なら心に残りますわよね」

 どこかさみしげな瞳で朝霧はリンに答える。

(さみしそう……なんで?)

 その瞳が心に引っかかったのか、リンはその理由を考える。

「ひょっとして朝霧ちゃん転校ばかりだから、そういう言い方してるの?」

「どうしてそうなりますの?確かに転校ばかりで来年も別の学校でしょうけども!」

 朝霧の浮足立った答えと、リンの言葉を皮切りに教室内の空気が一気に和む。

「そっか。転向ばっかりじゃさびしいよね」

「強がりっていうか覚えていてほしいもんね」

「だからああいう言い方なんだね」

 ゆっきーと岩筒地が何やら会話している声がリンの耳に入る。

「うんうん。だったら私たちで思い出に残る一年にしようか」

 なにか閃いたのか、ゆっきーは携帯を操作しだす。

「えーと、つまりなにがどうなったの?」

「背伸びして歩くと転ぶ」

 ポーリャはリンのつぶやきに答え、地に足をつけて自分の席へ歩いて行った。

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