206/313
転校生
「なんでそこまでするのさ?」
「私たちだってできるんだよってことを教えたかったの。転校生に」
憤るリンを岩筒地はなだめる。
「おはようございます」
「おはよう」
「朝霧ちゃん、ポーちゃんおはよう」
三人だけの教室に朝霧とポーリャが入ってきた。
(そういえば朝霧ちゃんも転校生だっけ。ひょっとして巻き込まれたのかな?)
まさかね、とリンは頭をよぎった考えを打ち消す。
「換気しますわね」
朝霧は自分の机にカバンを置くと教室の奥に向かって歩き出す。
「お話は聞かせていただきましたわ。もっと視野を広く持たれたらいかがです?」
リンたちの近くをすれ違う間際に朝霧は言い放つ。
「どういう意味よ朝霧さん!」




