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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第26話 転校生
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郷土愛

 ゆっきーは少し言いよどんだ後、意を決したように話し始める。

「リンちゃん引っ越したよね。それで変わってたらどうしようかって」

「私は私だよ。ほとんど寝てたし」

「うん。それでもさ、別の場所にいたじゃん。この町以外の場所にさ」

 言葉を選んでいるそぶりを見せつつゆっきーは話す。

「ひょっとしてうらやましいとか思ってたりした?」

「ちょっとだけね。外の世界ってどんなだろうって気になっちゃうし」

「私が前の学校で学んだのは苗字とさん付けで呼ぶことぐらいだよ」

「愛称で呼び合う私たちにはすごくびっくりしたんだよ」

「そりゃ私もこれ聞いた時は驚いたけどさ……」

 要は外の世界、この町以外で学んだことがうらやましかったかな、とリンは感じた。

「ゆっきーはこの町の外に出たいの?」

「興味はあるよ。この町が好きだし、ずっとここで暮らしたいってのものもあるし」

「私も。帰ってこれてよかったって思うもん」

 リンはゆっきーの言葉に同意し、見つめあっていると、岩筒地が口をはさむ。

「みんなもおんなじ気持ちでね。大人びた対応しちゃおうって内緒で決まったの」


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