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聞いてみよう
「あれ?おはようリンちゃん今日は早いね」
リンが岩筒地と会話しているとゆっきーが帰ってきた。
「おはようゆっきー。聞きたいことがあってね」
「聞きたいこと?授業の内容とか復習とか?」
「それはまた別の機会に」
勉強の話をされてリンは視線そらす。
「ならなんだろ?トウ兄やツグ姉の話?」
「うん。昨日ね、トウ兄とあってねお話したの」
「なに話したの?」
「私みんなに何かやっちゃったのかなあって相談してた」
「どういうこと?」
岩筒地が興味深そうに聞いてくる。
「みんながすごく遠くに感じてさ、私のせいなのかなって」
朝の光に包まれた教室でリンはゆっきーと岩筒地に向かい合って話す。
「あー、えーっとね、これには少し事情があったりするの」




