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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第3話 見習いになりました
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リンちゃんが選ぶもの

 鳥のさえずりがリンの耳に届く。

 グラウンドからは運動部の声が聞こえる。

 時折ホイッスルの音が響く。


「音、音の魔法にしますね」

 リンが姫野先生に告げると、杖がほんのりと輝いた。

「杖がリンちゃんを持ち主だって覚えたんだよ」

「杖が……私を……?」

 おうむ返しに聞くリンに姫野先生はしっかりと頷く。

「ええ。大切に扱ってね」

 しっかりと杖を握りしめて答えるリン。


「それじゃ魔法の使い方を簡単に教えちゃおう」

 姫野先生が魔法について話し始める。

 心の中で思い描いたものを外に出す。そのために杖をふるう。

 そして実際に思い描いたことを現実で起こすために、言葉を紡ぐ必要がある、と。


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