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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第1話 魔法との出会い
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帰郷

「ねえ、お父さんお母さん窓、開けて良い?久しぶりにここの空気吸ってみたい」

 両親の許可を得て窓を開けると、懐かしい空気がリンの鼻をくすぐる。

「どうりっかさん。久しぶりに帰ってきたこの町の空気は」

「最高だよ……」

「どうしたんだい?さっきまで元気だったのに。車に酔った?」

「大丈夫だよ、お父さん。ねえお母さん、リンって呼んでよ」

「どうして?」

「ひらがなだと恥ずかしくってさ。六花とか立花がよかったなって」

「りっかもいい響きよ」

「友達もリンちゃんって呼んでくれたのに……お父さんは?」

「僕は合わせるよ。リンちゃんで良いかな」

 車を運転している父がすんなりと受け入れ、母はジト目で父を見る。

「リンちゃんも難しい年ごろになってきたからね。できるかぎり叶えてやりたいさ」

 母が何か言おうとしたら、先に父が声を出す。

「ほら見えてきたよ。リンちゃんが今日から通う学校」

 父がさす指の先へ、瞳を輝かせてリンは見つめていた。


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