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温度差
「え?教えてよどんな内容か教えてよ」
リンが抗議の声を上げると朝霧とポーリャはお互いを見つめあう。
「話は聞きましょう。最後まで」
「そう。これは罰」
「もー!二人とも冷たい!ねーゆっきー姫野先生の話ってなんだっけ?」
アイコンタクトを取った二人をあきらめ、リンはゆっきーに聞くことにした。
「今日は暖かいよ。うとうとしちゃうもん」
「そりゃあったかいけどさ――」
「ようやく春になってきたということですわね」
「うん。雪降ってからやっと春らしくなって来たよね。……えーっと小春日和?」
「春日和ですわね。小春は秋になりますわ」
ゆっきーにも眠っていたと勘違いされたのか、リンの質問は軽く流される。
話題もうつろい、春に関する言葉をゆっきーに聞かれ、朝霧は答えようとした。




